3月3日にNP認定試験が行われたのでその体験も踏まえ、対策を考察していきたい。
NP認定試験は毎年3月の前半に実施されている。
NP認定試験の難易度
合格率は95%前後でこの傾向は毎年変わらない。
(この数字は管理人が廊下に貼り出されていた受験者の座席順と人数を記憶し、NP協議会が告知した合格発表者数を割って算出した。また合格発表者の欠番を見ればおおよそ合格率は推測出来る。)
おそらく下位の外れ値(成績が悪すぎる者)を落としていると想像している。
もしくは40~60点をカットオフとしている。
ともあれ試験の難易度は難しくないため、勉強を計画的に取り組めば合格する。
試験会場は東京医療保健大学 国立病院機構キャンパスである。
最寄りの駒沢大学駅周辺にはあまりホテルが無い為、渋谷や三軒茶屋などでホテルを取る必要がある。
毎年、東京医療保健大学で実施されているNP認定試験であるが、そろそろ場所が変わらないかなと思う。
※2021年9月追記 COVID-19 の影響もあり令和2年からは4会場になったようである。今後養成校が増え受験人数が増えると会場が増えるかもしれない。
◆東北地区会場
東北文化学園大学
◆関東地区会場
東京医療保健大学 国立病院機構キャンパス
◆信州地区会場
佐久大学
◆中部地区会場
愛知医科大学
◆九州地区会場
大分県立看護科学大学
東京医療保健大学では、受付時間より早めに行くと玄関の外で待たされ、雨も降り寒かったので注意が必要である。
受付時間より早めにいっても何も良いことは無いです。
NP認定試験の試験内容
資料1より
午前10:00~11:30までであり、途中退場は基本的に不可。
スマホやタブレットの電源は開始直前に電源を消すようにアナウンスされる。
問題数は60問 CBTや医師国家試験の必修(Z)の内容が多く、長文問題は少ない印象がある。
90分中60問なので1問あたり1.5分で解く必要がある。
午後は13:00~14:30まで途中退室なし
クリティカル・プライマリ・小児
選択問題は40問
午後は長文問題が多めで連問であり、考えさせる問題が多かったように感じる。
90分中40問なので1問あたり2.25分で解く必要がある。
午前午後合わせて100問の問題を解く必要がある。
全体の傾向として循環器系や内分泌・電解質に関する問題が多かったように感じた。小児も結構あるため、対策が必要である。
なお体調不良者は別室での試験となるため、申し出ると良いようだ。
また合格発表は次の日の12時であった。これは非常にありがたい。
NP協議会による出題範囲は以下の通りである。資料2
また詳細は
である。
この範囲以外の事は基本テストに出ないと思われるが、大体ほとんどの領域を網羅している。出ないのは産科くらいではなかろうか、、、。
Sheehan症候群の問題は出ていたけれど。
大体CBTとQB必修を数回繰り返せば合格できると考える。+苦手な領域の医師国家試験対策テキストをやるのが良いかもしれない。
テキストの紹介は以前しているのでこちらを参考にどうぞ
今回はほとんど医師国家試験に準じた内容であり、そこまで診療看護師に特化した問題は無かった。
今後は徐々に傾向が変わる可能性は十分にあるだろう。
難易度が低くく簡単すぎるNP認定試験は質の担保にならない
しかし、落とす試験では無い為、普通に勉強すれば何の心配もなく受かる。
試験直後に落ちているかもと不安になった者は勉強不足だろう。
診療看護師としての最低限レベルを通過しただけなので絶え間ぬ勉強はこれからも続く。
正直に言うと、NP認定試験はちょっと問題集解けば合格するレベル。
最終関門のNP認定試験がこの程度の難易度本当に質が担保されるのかは甚だ疑問である。
高い質のNPを輩出するためには、試験の合格率を下げる必要があるだろう。
合格率95%はさすがに簡単すぎる。
問題自体はそんなに悪くは無いと思うが、英語の問題も出しても良いんじゃないだろうか?
QBの必修Zの問題は結構良問な気がする。医学の基本を押さえた難易度もそんなに高くは無い問題ばかりだ。
そして、臨床研究系の問題も出した方が良いだろう。
今回のNP試験の感想を複数人にヒアリングした所、真面目に勉強した者は”この程度の試験なんだ…”とがっかりした者もいたようだ。※(2019年の試験)
あまり勉強せずに受かった者の存在が身近にいると尚更だろう。
あえて繰り返すがNP認定試験の合格基準は甘すぎる。簡単すぎる。
これでは上位と下位の知識の差が開きすぎて質はばらばらであろう。
NP認定試験はどうすべきか?
散々NP認定試験について文句を言ってしまい、NP協議会関係者に消されそうで少しビビッてきた。
文句だけ言うのは簡単なのでNP認定試験へ管理人から提言したいと思う。
✔難易度を上げる代わりに、1年に複数回(3~4回)の試験開催をすることを提案する。体調不良者や不合格者の救済策の為にである。
✔試験はコンピューターで行う(マンパワー解消にもなるし、試験問題製作の手間も省けます医学部のCBTやTOEFLなど前例はいくらでもあります)
まだまだ人数が少なく診療看護師を量産したい気持ちも分かるが、質の低い診療看護師を量産しても害悪しかないだろう。
評判も悪くなり自分達の首を更に締めるだけである。
こんな試験では診療看護師の資格を得たからといって、国民や他職種の理解は全く得られないだろう。
NP協議会の関係者は是非検討してください。
このブログを見ているのは分かっていますよ!