今回は集中治療や救急関係の書籍で個人的にお勧めなものを紹介します。
集中治療系
まずはこれ
集中治療,ここだけの話
著者も有名な先生であり、内容も新しい。そして網羅的で素晴らしい本だと思います。医師や診療看護師だけでなく全ての集中治療に携わるスタッフは通読する本です。値段以上の価値はあります。
基本的なアルゴリズムやプロトコルも書かれていますが、現在ICU領域でのcontroversial部分にも触れ、ICUのエキスパートな先生方の考えも載っているので、実践向きな内容だと思いました。
同様に救急外来向けの本もある。おすすめだ!
ICUブック
ICU領域の事が網羅的に書いてあります。海外の翻訳版のため、日本ののセッティングと少し違う所もありますがとても参考になります。尊敬する診療看護師の先輩の愛読書。
ICU/CCUの薬の考え方、使い方
ICU領域で使用する薬剤の事についてはこちらが非常に参考になります。また薬の事だけでなく、治療や実際の臨床のケースなども記載しているため分かり易い。
しかし、そろそろ内容が古くなってるかなという点はあります。でも、まだまだ基本書としてはおすすめです。
重症管理マニュアル
最近はもっぱらこれを参考にしている。幅広く、とても分かりやすくエビデンスも載っている集中治療の万能書である。
超有名なシリーズです。2017年位から特集が一新され新しいものが出版されてきているようです。ICUの先生も(苦手な領域は)この本を参考に治療方針を検討されていました。特に苦手と感じる領域は通読し持っていてもいいと思う。呼吸器関連は必読でしょう。
最近のおすすめインテンビスト↓
薬理学の最新アップデート
診療看護師の骨組みをしっかりさせてくれる知識なのでおすすめ
集中治療領域の栄養療法について。必須です。
ER・救急系
救急診療指針
救急診療に関わる事は網羅されている。救急科専門医試験の参考書になるようで、通読をおすすめします。
内科救急診療指針
日本内科学会が出版している本で、症候別に救急外来での対応がアルゴリズムとして記載されており、非常に分かり易い。JMECCという医師用の内科救急対応コーステキストの様である。
これは持っているとかなり使える実践的な書籍であると考える。
当直医マニュアル2018
小さい本ながらERで出会うであろう疾患については一通り記載されている。ポケットサイズなので持ち運びに便利
循環器専門医にコンサルトするまでの知識が詰まっていると思う。
外傷ガイドライン JATEC
外傷を見る機会があるなら必読だろう。合わせてJNTECも読むことをお勧めします。この本に付随する動画もかなり参考になる。
JATECやJNTECはそれぞれ実践のコースがあるが、参加しなくても持っておくべきだと考える。
外傷初期対応を終えたその後に治療について書かれた本。
ACLS
診療看護師の人は必ず購入しコースも必ず受けておきましょう。MUSTです。
AMLS
こちらは海外の内科系救急コースである。海外の救命士は実施できる裁量権や医療行為の範囲は日本に比べかなり広い。限られたセッティングであり、身体所見からの臨床推論に重きをおいているようで、診療看護師には最適なコースである。受講を強くお勧めします。テキストは英語と日本語があります。講義は日本語の書籍ベースでしていたような記憶がある。
PHTLS
AMLSの外傷版といった感じだろうか。こちらも外傷患者をみる機会があるならコースの受講をおすすめします。JPTEC+アドバンスと言った感じです。テキストは英語のみである。それでも、救命士や医師が多い中、看護師も結構な人数受けている印象である。
FCCS
最近テキストが新しくなりましたね。こちらは院内急変や呼吸器管理に重きを置いたコースを実施している。テキストの内容もクリティカルケアを中心に必要な事項を網羅しており、必読かつ強く受講をお勧めする。受講費が高額なのが難点。高得点だとインストラクターのお誘いが来るようである。
有名なただいまシリーズ!救急編おすすめだ
以上である。
気が向いたら更新します。