名称不統一の問題:診療看護師・特定看護師・NP・ナースプラクティショナー・JNP・特定ケア看護師など

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今回は診療看護師、特定看護師、NP、ナースプラクティショナー、特定ケア看護師、JNPなどの問題に触れていきたい思う。
特に診療看護師に視点を置いて述べていく。

結論から言うと、現段階では絶対に名称を統一をさせなくても良いが、今後は、まず診療看護師や関係者が正しい名称を出来るだけ使う必要があると私は考えている。また診療看護師と特定看護師は区別する努力をすべき。

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名称使用の実態と問題

第5回の看護未来塾の中でも問題点として取り上げられていた、特定行為研修を修了した看護師のバラバラな名称の使用問題
こちらの資料を見れば分かり易く把握できる。
資料1:リンク先kangomiraijuku | 第5回勉強会の報告
その資料の一部を引用させていただく
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上記のように、私もオンライン上で診療看護師の情報を調べると確かに施設によって名称が違う事は知っていた。
詳しく調べてあり、なかなか鋭い点を抑えた分かり易い良質な資料である(おそらくNP関係に関して私とは正反対の意見をお持ちだと思う)
また、日本NP教育協議会(以下NP協議会)の認定を受けていない看護師が『~診療看護師』と名乗っているページもある。これはNP協議会が商標登録をしていない事が大きな原因の一つだと考えている。

確かにこのような状況では診療看護師は何をする人か分かりにくくなるだろう。
そして、一番の問題はこのバラバラな名称は、利用者や他の医療関係者からもどの様な人達なのか分かりにくいだろう。

認定看護師・専門看護師は看護協会により商標登録されており、色々な施設が同じ認定看護師・専門看護師なのに別々な名称を用いる事は殆どない。
資格認定制度 | 日本看護協会 » 資格認定制度とは
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なぜNP協議会は『診療看護師』を商標登録しなかったのか?

国民にNPを身近な存在として馴染んでいただくためは,NPに関する日本語の名称が必要と考え,Web上の公募等を通して,「診療看護師」とすることにした。なので診療看護師の英訳はNurse practitionerである。

そして、NP協議会は『診療看護師』を商標登録しようとしていたが、ある団体からの反対(ここは皆さんの想像にお任せする)があり,出願を却下するとの連絡が10か月後にあった。(診療看護師(NP)」の名称に至った経緯

さらに資料1
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このような経緯で診療看護師の名称は各施設でばらつきが出ることになったのである。
邪推すると”ある団体”の思惑通りだろう、、、。

適切な名称を用いることも認知度を上げるには重要である。

これまでの内容から診療看護師は名称を適切に用いる必要があるだろう。
しかし、現時点ではナースプラクティショナー制度について看護協会で検討中であり、今後『診療看護師』という名称も新たなに変わる可能性がある事には留意したい。
そのため、NP協議会から認定を受けた診療看護師は出来るだけ『診療看護師』の名称を用いて周知徹底するべきであるが、絶対に用いる必要はないと私は考える(既に定着している名前を変えても、更に混乱する恐れがある。また看護協会の方針によりまた名称が変わる可能性があるため、補足を入れるか努力義務程度が現実的だと思う)。

だが、この制度を利用者や多職種に分かりづらくしている原因の一つが名称の不統一である事は、診療看護師は重々認識するべきであると考えている。

加えて診療看護師を制度化するためには、特定看護師とは区別する努力をするべきだと個人的には考える。両者は共通する所はあるが違うものなので。詳しくは

 

もちろん特定看護師もそうであるが、現段階で特定看護師も商標登録はされておらず、また特定看護師という名称自体正式ではない。詳しくはこちらを見て下さい。

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