「スマホが手放せない…」看護学生の38%がスマホ依存という現実【2025年メタ分析】

看護技術・看護関連
スポンサーリンク

突然だけど、みんなスマホ何時間触ってる?

勤務終わりにベッドでゴロゴロしながらX(Twitter)見たり、TikTok見たり、インスタのリール延々見ちゃったりしてない?

「気づいたら2時間経ってた…」

「明日早番なのにスマホやめられない…」

わかりみが深い。ガチでわかる。

2025年の初めには千葉大学病院の看護師がXに不適切な投稿をして大炎上したのも記憶に新しいよね。SNSとの付き合い方って看護界隈でもめちゃくちゃ話題になってる。

でもさ、「自分はスマホ依存じゃない」 って思ってる人、ほんまにそう?

実は看護学生の 約4割がスマホ依存 だっていう研究があるんだよね。えぐくない?

これって🦐えび🦐あるの?論文を見ていきましょう!


スポンサーリンク

看護学生の38%がスマホ依存って、マジで?

2025年にSarmadiらが発表した、80件の研究・37,579人の看護学生を対象にした超大規模なシステマティックレビュー&メタ分析がある。(1)

この研究では看護学生のテクノロジー依存(スマホ依存、SNS依存、ネット依存、ノモフォビア)の有病率をまとめて分析している。

結果がこれ。

テクノロジー依存の有病率

  • スマホ依存:38.4% (95%CI:29.7〜47.1)
  • SNS依存:34.8% (95%CI:24.7〜48.9)
  • ネット依存:36% (95%CI:10.5〜61.6)
  • ノモフォビア(中程度):40.7%
  • ノモフォビア(重度):22.3%

約4割がスマホ依存 ってことになる。3人に1人以上がSNS依存。

ちなみにノモフォビアっていうのは 「スマホが手元にないと不安になる症状」 のこと。英語で「No Mobile Phone Phobia」の略。中程度以上を合わせると 6割以上 がスマホなしじゃ不安ってことになる。

ほんmoney?って感じだけど、自分の胸に手を当てて考えてみてほしい。スマホ忘れて出勤した日のあの不安感…心当たりあるんじゃね?


スマホ依存で何が起こるの?

不安、孤独感、睡眠障害、ストレスと関連

同じSarmadiらの研究(1)では、スマホ依存と以下の項目との関連も分析されている。

スマホ依存と正の相関(依存度が高いほど悪化):

  • 不安
  • 孤独感
  • 睡眠障害
  • ストレス

スマホ依存と負の相関(依存度が高いほど低下):

  • セルフコントロール(自制心)
  • 自尊心(自己肯定感)

つまり、 スマホを触れば触るほど不安になって、孤独を感じて、眠れなくなって、ストレスが溜まる という悪循環。しかも自制心と自己肯定感は下がるっていう。

「SNS見てたら他の看護師がキラキラしてて自分がしゃばく感じる…」みたいな経験ある人、それなしか勝たん。まさにこの研究結果そのものじゃね?


スマホ依存スコアは60点中29.5点

もう一つの2025年のメタ分析も紹介する。Lazo-Caparrósらが53件の研究を分析し、そのうち11件(看護学生5,586人)のデータを使ってスマホ依存スコア(SAS-SV:10〜60点)の平均値を算出した。(2)

SAS-SVの平均スコア:29.5点/60点 (95%CI:27.7〜31.3)

「半分くらいじゃん、そんなに高くないでしょ」って思ったかもしれないけど、このスケールは 男性で31点以上、女性で33点以上 でスマホ依存と判定されるカットオフが設定されている研究もある。つまり 平均値がカットオフのすぐ近く にいるってこと。

さらにこの研究では、スマホ依存スコアが高い看護学生ほど:

  • ストレスと不安が高い
  • 睡眠の質が悪い
  • 学業成績が低い
  • 臨床実習のパフォーマンスが悪い

という結果が出ている。(2)

臨床実習のパフォーマンスが悪いって、これ看護師としてかなりヤバくない?患者さんのケアに直結する話だよね。


SNS依存×メンタルヘルスリテラシーの低さ=うつリスク爆増

2025年のJiayuanらの研究(3)では、看護学生628人を対象に、問題のあるSNS利用とメンタルヘルスリテラシー(心の健康に関する知識や理解度)がうつ症状にどう影響するか調べている。

結果:

  • 24.84% の看護学生が問題のあるSNS利用をしていた
  • 46.25% がうつ症状を示していた
  • 問題のあるSNS利用 かつ メンタルヘルスリテラシーが低い学生のうつ検出率は 77.2% (OR:6.464)

えぐい。問題のあるSNS利用をしていてメンタルヘルスの知識が乏しい人の 約8割がうつ ってこと。

これってつまり、 「SNSの使い方を間違えるとメンタルが壊れるけど、メンタルヘルスの知識があれば多少のバリアになるかもしれない」 っていう話。

ただし、これは横断研究なので 因果関係 までは言えない。「うつだからSNSを長時間使ってしまう」という逆の因果の可能性もある点は注意が必要。


勤務中のスマホ使用は患者安全にも影響?

看護学生だけじゃなくて、現場の看護師のスマホ問題も研究されている。

2021年にFiorinelliらが16件の研究をまとめたシステマティックレビュー(4)によると:

  • 約80%の看護師 が職場でスマホを使用している(業務用・個人用含む)
  • スマホは 注意を奪い、臨床業務に必要な認知リソースを吸収する 刺激源として作用する
  • 勤務中のスマホ使用は 業務パフォーマンスの低下、重要な臨床情報の見落とし、さらには医療過誤 につながる可能性がある
  • 一方で、薬剤情報の検索やチーム内コミュニケーションの改善など ポジティブな面 もある

スマホの通知が来ると、そっちに注意が行っちゃうのは人間だから仕方ないけど、その一瞬のよそ見が患者さんの安全に関わるかもしれない ってことだよね。

しかもこのレビューでは、看護師自身が 自分のパフォーマンス低下に気づいていない可能性 も指摘されている。(4)

「自分はマルチタスクできるから大丈夫」って思ってる人、実はそうでもないかもしれない…。草通り越して森…いや笑えない。


スポンサーリンク

結論

まとめ

看護学生の約38%がスマホ依存 と判定されている(80研究・37,579人のメタ分析)(1)

SNS依存は約35%、ノモフォビア(中程度以上)は約63% に及ぶ(1)

スマホ依存は不安・孤独感・睡眠障害・ストレスの増加、自制心・自尊心の低下 と関連(1)(2)

問題のあるSNS利用×メンタルヘルスリテラシーの低さ で、うつリスクが約6.5倍に(3)

勤務中のスマホ使用 は患者安全に悪影響を及ぼす可能性がある(4)

✔ 研究者らは デジタルウェルネス教育セルフレギュレーション(自己調整)トレーニング の必要性を訴えている(1)(2)


個人的な意見だけど、スマホやSNSが悪いわけじゃないんだよね。むしろ看護の情報収集や同僚とのコミュニケーションにめちゃくちゃ便利なツールだし。

問題なのは 「使い方」と「使う時間」

寝る前にスマホを触り続けて睡眠の質が落ちる → 翌日の勤務でパフォーマンス低下 → ストレス溜まる → またスマホに逃げる…この悪循環に気づくことが大事なんじゃないかな。

千葉大のSNS炎上事件もそうだけど、看護師としてSNSとどう付き合うかって今後ますます重要になってくると思う。

とりあえず寝る30分前にはスマホを枕元から離す、みたいな小さなことから始めてみるのはどうだろう?

…って書きながら自分もスマホ触ってるんだけどね。草。

ただし注意点として、今回紹介した研究の多くは 横断研究 であり、因果関係を証明するものではない。「スマホ依存だから不安になる」のか「不安だからスマホに依存する」のかは、今後の縦断研究を待つ必要がある。また、文化や国による差も大きいため、日本の看護学生にそのまま当てはまるかは慎重に考える必要があるよ。


参考文献

(1) Sarmadi, S., Sanaie, N., & Zare-Kaseb, A. (2025). Technology-Related Addiction Among Nursing Students: A Systematic Review and Meta-analysis of Prevalence, Risk Factors, and Outcomes. International Journal of Mental Health and Addiction. https://doi.org/10.1007/s11469-025-01575-2

(2) Lazo-Caparrós, M. D., Gómez-Urquiza, J. L., González-Díaz, A., Pérez-Conde, I., Gómez-Torres, P., & Membrive-Jiménez, M. J. (2025). Assessment Tools and Psychosocial Consequences of Smartphone Addiction in Nursing Students: A Systematic Review and Meta-Analysis. Healthcare, 13(20), 2639. https://doi.org/10.3390/healthcare13202639

(3) Jiayuan, Z., Lina, M., & Yang, L. (2025). Problematic media use, mental health literacy, and their interaction in depression among nursing students. BMC Nursing, 24(1), 199. https://doi.org/10.1186/s12912-025-02827-1

(4) Fiorinelli, M., Di Mario, S., Surace, A., Mattei, M., Russo, C., Villa, G., Dionisi, S., Di Simone, E., Giannetta, N., & Di Muzio, M. (2021). Smartphone distraction during nursing care: Systematic literature review. Applied Nursing Research, 58, 151405. https://doi.org/10.1016/j.apnr.2021.151405

タイトルとURLをコピーしました