「腰が痛い…」看護師の82%が身体のどこかを痛めている件【2025年世界調査】

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「腰が痛い…」看護師の82%が身体のどこかを痛めている件【2025年世界調査】

「腰がバキバキ」「首がガチガチ」「膝がギシギシ」

看護師やってると、身体のどこかしら痛くないですか?

「いや、職業病だから仕方ない」「歳だし…」って諦めてる人、多いと思います。

だけどさ、これって本当に「自分だけ」「甘え」なのか?

実は2025年に発表された世界規模のメタ分析で、看護師の82%が筋骨格系障害(体のどこかが痛い状態)を経験していることが判明しました。

これって🦐えび🦐あるの?世界33,800人以上の看護師データを見ていきましょう!


目次

  1. 看護師の8割以上が「どこか痛い」という現実
  2. 腰痛が圧倒的1位!58%が経験
  3. なぜ看護師はこんなに身体を壊すのか
  4. 大陸別に見ると日本はどうなの?
  5. 経験年数と腰痛の意外な関係
  6. 結論:対策はあるのか?
  7. 参考文献

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看護師の8割以上が「どこか痛い」という現実

2025年10月、フランスのトゥーロン大学の研究チームがBMC Nursingに衝撃的なメタ分析を発表しました。(1)

この研究、スケールがえぐい。

項目 内容
対象研究数 71研究
対象国 29カ国(5大陸)
対象期間 2002年〜2024年
総サンプル数 33,809人の看護師

で、肝心の結果はというと…

全体の筋骨格系障害(WMSD)有病率:82.0%

看護師の82%が過去12ヶ月間に身体のどこかに痛みや不快感を経験していた!

いや、マジでほとんどの人じゃん。

わかりみが深い…というか、むしろ「痛くない人いる?」ってレベル。

ちなみにこの研究、データ収集には**Nordic Musculoskeletal Questionnaire(NMQ)**という標準化された質問票を使用しています。「過去12ヶ月間に1週間以上続く痛みや、月1回以上の頻度で起こる症状があったか」を調べているので、かなり厳密な定義です。


腰痛が圧倒的1位!58%が経験

じゃあ、どこが一番痛いのか?

身体部位別の有病率ランキング

順位 部位 有病率
1位 腰(下背部) 58.0%
2位 44.9%
3位 40.9%
4位 38.0%
5位 上背部 34.8%
6位 足首 31.0%
7位 手首 30.2%
8位 股関節 21.1%
9位 14.3%

腰痛がダントツの1位!

約6割の看護師が腰を痛めているってこと。

これ、他の医療職と比較しても看護師は特に高いんです。歯科医師(約80%)、理学療法士(約80%)とほぼ同等の有病率。(1)

重要ポイント

  • 首・肩・膝も40%前後と高い
  • 上半身だけでなく下肢も要注意
  • ほぼ全身が痛む可能性あり

なぜ看護師はこんなに身体を壊すのか

「そりゃ看護師は身体使う仕事だから」って思うかもしれないけど、具体的に何が原因なのか。

研究では以下のリスク要因が指摘されています:

主な原因

1. 患者の移乗・体位変換

  • 患者を持ち上げる、移動させる、体位を変える
  • これが腰への負担の最大要因

2. 不自然な姿勢の持続

  • 前かがみでの作業
  • ねじり動作を伴う姿勢
  • 同じ姿勢での長時間作業

3. 重量物の運搬

  • 医療機器の移動
  • 点滴スタンド、モニター類の運搬

4. 立ち仕事の長時間化

  • 特に手術室ナースは膝・足首の有病率が高い(2)

5. シフト勤務

  • 夜勤や交代勤務が筋骨格系障害のリスクを上げる

ふーむ、言われてみれば全部「あるある」ですよね。


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大陸別に見ると日本はどうなの?

この研究、大陸別の比較もしています。

大陸別・全体有病率

大陸 有病率
ヨーロッパ 89.5%
アジア 84.3%
アメリカ 81.9%
アフリカ 73.0%

ヨーロッパが最も高い!

で、日本を含むアジアのデータはどうかというと…

同じ研究チームが2025年4月に発表したアジア特化のメタ分析(2)によると:

項目 内容
対象研究数 40研究
対象国 10カ国(日本、中国、韓国、インド、イランなど)
総サンプル数 19,903人

アジアの看護師の有病率

全体:84.3%

部位別では:

  • 腰痛:58.4%
  • 首:45.7%
  • 肩:43.0%
  • 膝:40.7%

世界平均とほぼ同じ傾向ですが、アジアは特に下肢(膝・足首)の有病率が他の大陸より高いという特徴があります。

これ、なんでかっていうと…

アジアの研究では、看護師1人あたりのベッド数(患者数)が多い国があり、移動や立ち仕事が増えることが要因と考えられる

韓国のICUでは看護師1人あたり4床以上という報告もあるとか。それ、しゃばい…。


経験年数と腰痛の意外な関係

ここで面白いデータ。

「経験積めば身体の使い方がうまくなって楽になるんじゃ?」って思いません?

答えはNO!

経験年数別の有病率比較

部位 10年未満 10年以上
56.3% 62.8%
49.2% 45.5%
45.1% 41.4%
40.9% 50.9%

腰と膝は経験年数が増えるほど悪化する!

一方で、首と肩は経験を積むと若干改善する傾向。

研究者の考察によると:

経験を積んだ看護師は首や肩を保護する姿勢を身につけるが、その分、負荷が腰や膝に集中する可能性がある

つまり、首・肩を守ろうとすると腰がやられる…という悲しい構造。

これ、ガチでヤバくないですか?


結論:対策はあるのか?

このメタ分析のまとめ

看護師の82%が筋骨格系障害を経験(世界33,809人のデータ)

腰痛が最多で58%、首・肩・膝も40%前後

経験年数が増えると腰・膝はむしろ悪化

アジアは下肢の問題が特に深刻

過去20年で有病率は減っていない、むしろ増加傾向


個人的な考察

これ、「看護師は身体を壊して当たり前」みたいな風潮、マジでおかしいと思います。

だって82%って、もはや「職業病」というより**「構造的な問題」**じゃないですか。

研究者たちも指摘しているように、必要なのは:

  1. 人工呼吸器のプログラム開発…じゃなくて、人間工学に基づいた環境整備
  2. 補助器具の導入(リフト、スライディングボードなど)
  3. 適切な人員配置(看護師1人あたりの患者数を減らす)
  4. 教育プログラム(正しい姿勢、持ち上げ方の指導)

「根性で乗り切れ」とか「みんな我慢してる」とか、そういう話じゃないんです。

82%という数字は、システムの問題として捉えるべきです。

師長さん、管理者のみなさん、「身体を壊さない職場環境」は贅沢じゃなくて必須条件ですよ!


研究の限界点

このメタ分析にも限界があります:

  1. 自己申告によるデータ:痛みの程度は主観的
  2. 研究ごとのバラつき:対象者の特性(年齢、診療科など)が異なる
  3. 横断研究が多い:因果関係の証明は難しい
  4. 言語の制限:英語論文のみ対象(日本語・中国語の研究は含まれない可能性)

ただ、71研究・33,809人という規模は、これまでで最大級。信頼性は高いと言えます。


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参考文献

(1) Gorce P, Jacquier-Bret J. Continental effect on work-related musculoskeletal disorders prevalence among nurses: systematic review and meta-analysis. BMC Nursing. 2025;24:1335. doi:10.1186/s12912-025-03945-6

(2) Jacquier-Bret J, Gorce P. Work-Related Musculoskeletal Disorder Prevalence by Body Area Among Nurses in Asia: Systematic Review and Meta-Analysis. International Journal of Environmental Research and Public Health. 2025;22(4):652. doi:10.3390/ijerph22040652

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