「もう成長できない…」キャリア停滞が看護師を辞めさせる件【2025年研究】

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「もう成長できない…」キャリア停滞が看護師を辞めさせる件【2025年研究】

「あれ、私このまま何年もずっと同じことやるのかな…」

「先輩見てても、別に昇進とかないし…」

「毎日同じ業務の繰り返しで、成長してる実感がない…」

こういう気持ち、看護師やってると一度は感じたことあるんじゃないですか?

これ、実は 「キャリアプラトー(Career Plateau)」 っていう概念で、研究でもめちゃくちゃ注目されてるんです。

で、このキャリアの停滞感が バーンアウトを引き起こして、最終的に「辞めたい」につながる っていう研究が2025年に出たんですよね。

これって🦐えび🦐あるの?論文を見ていきましょう!


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キャリアプラトーって何?

まず「キャリアプラトー」って聞き慣れない言葉ですよね。

簡単に言うと 「キャリアが頭打ちになって、これ以上成長や昇進が見込めない状態」 のことです。

プラトー(plateau)って「高原」とか「停滞期」って意味で、ダイエットでも「プラトー期」ってあるじゃないですか。あれと同じニュアンス。

キャリアプラトーには2種類ある

研究では、キャリアプラトーを2つに分けて考えてます(1):

重要ポイント

  • 階層的プラトー(Hierarchical plateau):組織内で昇進のチャンスがない状態。「もうこれ以上出世できない」ってやつ
  • 内容的プラトー(Content plateau):仕事内容がマンネリ化して、新しい挑戦や責任がない状態。「毎日同じことの繰り返し」ってやつ

看護師って、正直なところ 昇進の道が限られてる じゃないですか。

主任→師長→看護部長…って道はあるけど、ポストは限られてるし、そもそも管理職になりたくない人も多い。

かといって、ずっと同じ病棟で同じ業務をしてると「成長してる感」がなくなってくる。

これがキャリアプラトーの正体なんです。


2025年の研究でわかったこと

2025年10月にScientific Reportsに発表された研究(1)では、イランの大学病院で働く 297人の看護師 を対象に調査が行われました。

衝撃の結果

この研究でえぐかったのが、キャリアプラトーがバーンアウトを介して離職意向を増加させる っていう発見。

具体的な数字を見てみると:

変数 平均値 標準偏差 レベル
キャリアプラトー 38.08 5.75 中程度
バーンアウト 65.99 16.68 中程度
離職意向 8.20 3.31 中程度

全部「中程度」って、つまり 多くの看護師がキャリアの停滞感を感じてて、燃え尽き気味で、辞めたいと思ってる ってことですよね。

バーンアウトが「橋渡し」になってる

ここがこの研究の肝なんですが、キャリアプラトーは直接「辞めたい」につながるだけじゃなくて、バーンアウトを経由しても離職意向を高める ことがわかりました。

構造方程式モデリング(SEM)っていう統計手法で分析した結果:

重要な発見

  • キャリアプラトーが1単位増えると、バーンアウトを介して間接的に離職意向が41%増加
  • キャリアプラトーが1単位増えると、離職意向が直接0.29単位増加
  • バーンアウトが1単位増えると、離職意向が0.13単位増加

つまり、キャリアの停滞感→燃え尽き→辞めたい っていう負のスパイラルが存在するってことなんです。

これ、わかりみが深すぎませんか?

「成長できない」「頑張っても意味ない」って思い始めると、モチベーション下がって、疲弊して、最終的に「もう辞めよう」ってなる。

完全にこのパターンじゃん…。


女性看護師の方がキャリア停滞を感じやすい?

この研究で興味深かったのが、性別による違い です。

調査対象の84.29%が女性だったんですが、女性看護師の方が:

  • キャリアプラトー(階層的・内容的どちらも)が高い
  • バーンアウト(特に情緒的消耗と脱人格化)が高い
  • 離職意向が高い

という結果でした。

特に 脱人格化(患者さんに対して冷淡になる)と離職意向 については、性別間で統計的に有意な差が見られました(p < 0.05)。

なぜ女性の方がキャリア停滞を感じやすいのか?

研究では詳しく言及されてませんが、考えられる理由としては:

  • 出産・育児でキャリアが中断しやすい
  • 管理職への昇進機会が男性より少ない可能性
  • ワークライフバランスの負担が大きい

などが挙げられるかもしれません。

ただ、これはあくまで推測なので、今後の研究に期待ですね。


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固定シフトの人は要注意

もう一つ面白い発見がありました。

固定シフトで働いてる看護師は、交代制シフトの人より「脱人格化」が有意に高かった んです(p < 0.05)。

脱人格化って、バーンアウトの3つの次元の1つで、患者さんに対して感情的に距離を置いたり、冷淡になったりする状態 のこと。

なぜ固定シフトで脱人格化が高くなる?

研究者たちは、固定シフトは予測可能だけど、単調さやマンネリ感につながりやすい と指摘してます。

つまり、毎日同じ時間に同じ業務をしてると、内容的プラトー(仕事のマンネリ化) を感じやすくなって、それが脱人格化→バーンアウトにつながるんじゃないか、と。

「固定シフトの方が楽でいい」って思いがちだけど、意外な落とし穴があるかもしれませんね。


結論

まとめ

キャリアプラトー(キャリアの停滞感)は看護師のバーンアウトと離職意向を高める

キャリアプラトーが1単位増えると、バーンアウトを介して離職意向が41%増加する

女性看護師の方がキャリア停滞、バーンアウト、離職意向が高い傾向

固定シフトの看護師は脱人格化(患者への冷淡さ)が高くなりやすい


研究の限界

この研究にはいくつかの限界点があります:

  • イランの1つの医科大学の関連病院のみが対象(日本に一般化できるかは不明)
  • 横断研究なので因果関係は確定できない
  • 自己報告式のアンケートなので回答バイアスの可能性

日本の看護師を対象にした同様の研究があると、もっと参考になりそうですね。


個人的な感想

正直、この研究結果は「そうだよね…」って感じでした。

看護師って、スキルアップしても給料そんなに変わらないし、昇進の道も限られてるし、「頑張っても報われない感」がある職種だと思うんですよ。

で、そういう閉塞感が蓄積して、バーンアウトして、最終的に辞めちゃう。

これって個人の問題じゃなくて、組織や制度の問題 だと思うんですよね。

研究者たちも結論で、管理者は人事戦略を見直して、業務量の軽減、身体的・精神的健康の促進、自律性の向上、コミュニケーションスキルの強化などに取り組むべき と提言してます。

「辞めたい」って思ってる看護師さん、それはあなたが弱いからじゃなくて、システムの問題かもしれません

自分を責めすぎないでくださいね。


参考文献

(1) Arzani, S., Amerzadeh, M., Alizadeh, A., Moosavi, S., & Kalhor, R. (2025). The mediating role of job burnout in the relationship between career plateau and turnover intention among nurses. Scientific Reports, 15, 35508. https://doi.org/10.1038/s41598-025-19518-1

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