「患者さんに怒鳴られた…」看護師の67%が言葉の暴力を経験している件【2025年レビュー】
「なんでこんなに待たせるんだ!」「お前に何がわかる!」「責任者を呼べ!」
患者さんやその家族から、暴言を浴びせられた経験ありませんか?
いや、マジでこれ看護師あるあるすぎて草通り越して森。
「仕事だから仕方ない」「患者さんは病気で辛いんだから」って自分に言い聞かせてきた人、多いと思います。
だけどさ、これって本当に「我慢するしかない」話なの?
実は2025年のシステマティックレビューで、看護師の67%が言葉の暴力を経験しているって、🦐えび🦐あるの?
しかも加害者は患者さんだけじゃなく、家族や…医師も?
45研究を分析した論文を見ていきましょう!
目次
- 看護師の7割近くが「言葉の暴力」を経験
- 加害者は誰?患者家族が48%、医師が39%
- 救急が一番ヤバい!部署別の有病率
- 言葉の暴力がもたらす心身への影響
- 離職意向が爆増…仕事満足度が44%を媒介
- 結論:暴言は「仕方ない」で済ませていい問題じゃない
- 参考文献
看護師の7割近くが「言葉の暴力」を経験
2025年1月、中国の研究チームがInternational Nursing Reviewに衝撃的なシステマティックレビューを発表しました。(1)
この研究、規模がえぐい。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象研究数 | 45研究 |
| 検索期間 | 開始〜2024年10月15日 |
| データベース | PubMed、Web of Science、Embase、Cochrane Library |
| 登録番号 | PROSPERO CRD42022385401 |
で、肝心の結果 はというと…
言葉の暴力の有病率:67%
看護師の67%が言葉の暴力(Verbal Abuse)を経験していた!(95% CI: 61-72%)
いや、マジで7割近くじゃん。
これ、「たまにある」とかのレベルじゃないんです。3人に2人以上 が暴言を受けている計算。
わかりみが深い…というか、むしろ「経験してない人いる?」ってレベル。
重要ポイント
- 看護師の約7割が言葉の暴力を経験
- これは世界的な傾向
- 「仕方ない」で済ませるレベルではない
加害者は誰?患者家族が48%、医師が39%
「暴言って患者さんから受けるやつでしょ?」
って思ったかもしれないけど…
加害者別の有病率
| 加害者 | 有病率 |
|---|---|
| 患者の家族・友人 | 48%(95% CI: 42-55%) |
| 医師 | 39%(95% CI: 20-58%) |
患者さん本人じゃなくて、家族・友人からの暴言が最多!
これ、めっちゃリアルじゃないですか?
「うちの父をちゃんと診ろ!」「なんで説明してくれないんだ!」みたいなやつ。病気の本人より、見守っている家族の方が感情的になりやすいのかも。
そして**医師からの暴言も39%**って…
ふーむ、これは闇が深い。
医師からの暴言については、この研究でも「信頼区間が広い(20-58%)」と指摘されていて、研究によってかなりバラつきがあるようです。でも、約4割が経験しているって数字は無視できないですよね。
救急が一番ヤバい!部署別の有病率
「どの部署が一番暴言を受けやすいの?」
この研究では部署別の分析も行われています。
部署別の傾向
結論から言うと、救急部門が最もリスクが高い ことが指摘されています。(1)
なぜ救急が多いかというと…
- 待ち時間が長い
- 患者・家族の不安やストレスが高い
- 緊急性の判断に対する不満
- コミュニケーションが不十分になりやすい
「なんで先に来た俺より後の人が先に呼ばれるんだ!」とかね。トリアージの仕組みを理解してもらうのって難しいですよね。
また、地域別では 南・東南アジアは他の地域より有病率が低い という結果も出ています。(1)
これ、なんでかっていうと…文化的な要因?報告されにくい?詳しい理由は今後の研究が必要とのこと。
言葉の暴力がもたらす心身への影響
「まぁ暴言くらい、我慢すればいいでしょ」
って思ってる人、ちょっと待って。
2025年12月に発表された別のスコーピングレビュー(2)では、職場暴力が看護師に与える 心理的・身体的影響 が詳しく分析されています。
研究概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象研究数 | 15研究 |
| 対象期間 | 2020年1月〜2025年3月 |
| 研究デザイン | 量的・質的・混合研究法 |
| 掲載誌 | BMC Nursing |
心理的な影響
言葉の暴力(心理的暴力)を受けた看護師に見られた症状:
- 不安
- 恐怖
- PTSD(心的外傷後ストレス障害)
- うつ症状
- レジリエンス(回復力)の低下
- 認知機能の障害
「認知機能の障害」って…つまり暴言を受けることで 頭が働かなくなる ってこと。
これ、ガチでヤバくないですか?
看護師の認知機能が低下したら、それこそ医療ミスにつながるリスクがあるわけで。
身体的な影響
心理面だけじゃなく、身体にも影響が出ます:
- 睡眠障害
- 慢性疲労
- 筋骨格系の痛み
暴言を受けて眠れなくなる→疲労が溜まる→身体が痛くなる…という負のスパイラル。
重要ポイント
- 言葉の暴力は「心の問題」だけじゃない
- 認知機能低下→医療安全にも影響
- 身体症状にもつながる
離職意向が爆増…仕事満足度が44%を媒介
ここで衝撃的なデータ。
2025年のスコーピングレビュー(2)によると、職場暴力は看護師の 仕事満足度と離職意向 に大きく影響していました。
暴力→仕事満足度低下→離職意向
この研究で明らかになったのは…
仕事満足度の低下が、暴力と離職意向の関係の44%を媒介している!
これ、どういうことかというと…
暴力を受ける
↓
仕事満足度が下がる
↓
「辞めたい」と思う
この流れの44%が「仕事満足度の低下」で説明できるってこと。
つまり、暴言を受け続けると「この仕事やってられない」って思うようになる のは、ある意味当然の反応なんです。
報告されない暴言の問題
もう一つ深刻なのが、暴言が報告されにくい という問題。
研究では「適切な事後サポートがない」「問題が軽視されている」という指摘もありました。(2)
「暴言くらいで報告するのも…」「報告しても何も変わらないし…」
この風潮、マジでしゃばい。
「暴言は仕方ない」で済ませていい問題じゃない
このレビューたちのまとめ
✔ 看護師の67%が言葉の暴力を経験(45研究のメタ分析)
✔ 加害者は患者家族が48%、医師が39%
✔ 救急部門が最もリスクが高い
✔ 心理的影響:不安、PTSD、うつ、認知機能低下
✔ 身体的影響:睡眠障害、慢性疲労、筋骨格系の痛み
✔ 仕事満足度の低下が離職意向の44%を媒介
個人的な考察
これ、「患者さんは病気で辛いんだから仕方ない」って言い訳で済ませる問題じゃないと思います。
だって、看護師の認知機能が低下したら、患者さんの安全も脅かされる んですよ。
暴言を我慢することが、結果的に医療の質を下げてしまう可能性がある。
研究者たちも言っています:
病院管理者は、看護師の身体的・精神的健康に対する言葉の暴力の様々な影響を防止すべきである。安全な職場環境を整備し、看護師を保護するための効果的な介入を開発することが不可欠である。(1)
「我慢しろ」じゃなくて「守る仕組みを作れ」ってこと。
現場でできること
個人レベル:
- 暴言を受けたら記録する(日時、内容、状況)
- 一人で抱え込まない(同僚や上司に報告)
- 自分を責めない(悪いのは暴言を吐く側)
組織レベル:
- 報告システムの整備(報告しやすい仕組み)
- 心理的サポートの提供(カウンセリングなど)
- ゼロ・トレランス・ポリシーの導入(暴言を許さない姿勢)
- スタッフ教育(対処法のトレーニング)
- 患者・家族への啓発(暴言は許されないことを周知)
師長さん、管理者のみなさん、「暴言は仕事の一部」という考えは捨ててください!
看護師を守ることは、患者さんを守ることにもつながるんです。
研究の限界点
これらの研究にも限界があります:
言葉の暴力のレビュー(1):
- 「言葉の暴力」の定義が研究によって異なる
- 自己申告データに基づいている
- 出版バイアスの可能性
影響のレビュー(2):
- 横断研究が多く因果関係の証明は難しい
- 長期的な影響のデータが不足
- 介入効果の評価が十分でない
ただ、45研究・15研究という規模で一貫した結果 が出ているのは、無視できない🦐えび🦐だと思います。
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参考文献
(1) Prevalence and associated factor of verbal abuse against nurses: A systematic review. (2025). International Nursing Review, 早期オンライン公開. https://doi.org/10.1111/inr.13095
(2) Cannizzaro D, Saguatti I, Caleffi D, Rovesti S, Ferri P. (2025). Physical and psychological consequences for nurses affected by workplace violence: a scoping review. BMC Nursing, 早期オンライン公開. https://doi.org/10.1186/s12912-025-04182-7


